健康的な太くてコシのある髪の毛を発毛させるならば、髪の毛だけに注意を払うのではなく、髪の毛が生えている土台となる頭皮の状態にも気をつける必要があります。
例えるならば、髪の毛が植物にあたり、頭皮がその植物が生えている土壌にあたるので、土壌が荒れていれば植物がうまく育たないのと同じで、髪の毛もうまく生えてきません。
この土壌にあたる頭皮の状態が悪いということは、それなりに原因があるはずですが、基本的には、生活習慣や食生活の乱れなどから引き起こされると言われています。
そして、その生活習慣や食生活の乱れからくる髪の毛の脱毛を進行させる原因として、頭皮のトラブルの一つでもあるフケが関係しているのです。
フケやかゆみの症状は、髪の毛の成長サイクルの乱れにより、頭皮が乾燥してしまい、頭皮表面に出てきます。
このフケは、髪の毛の成長サイクルの間隔が正常な状態よりも短くなってしまって、急激に目に見えるくらいの塊となって大量に発生します。
人間の皮膚は、新陳代謝という皮膚細胞の細胞分裂を繰り返して、古い皮膚から新しい皮膚へと入れ替わるようになっています。
この入れ替わって不要になった皮膚が、頭皮表面まで押し出されてきて、最終的には、分厚くて硬い角質となって剥がれ落ちてしまいます。
この剥がれ落ちた角質が、いわゆるフケというものなのです。
頭皮に住み着いている皮脂を大好物にしている皮膚常在菌が、皮脂の分泌量が増えたことによって増殖してしまい、その影響でフケの量も増えてしまうようです。
ですから、逆に、皮脂の量を抑えて細菌の量を抑えると、フケの量も減らすことができると言われています。
しかし、頭皮の皮脂を取り除き過ぎて頭皮が乾燥し過ぎてしまっても、フケが発生してしまいます。
このような状態の他にも、不規則な生活をし続けていると頭皮細胞の新陳代謝が乱れてしまうことでフケが出てしまいます。
このフケが抜け毛や薄毛のへと進行してしまう恐れがあります。