なぜフケが出るのか?

人間の頭皮のトラブルで薄毛や抜け毛の原因にもなるフケの症状が、育毛や発毛にも悪影響を及ぼしてしまい放置していると大変なことになり、重症になると育毛しても、なかなか発毛できない頭皮環境に陥ってしまいます。
では、人間のフケというものは、どのようにして頭皮表面に出てしまうのか、改めて確認していきたいと思います。
髪の毛の成長サイクルと同じように、日々人間の頭皮は皮膚組織の細胞分裂によって、古い皮膚から新しい皮膚へと、次々に入れ替わっていきます。
古い皮膚は、新しい皮膚が形成されるごとに、徐々に頭皮の表面へと押し上げられていきます。
頭皮の表面に出てきた皮膚は不要になって、分厚くて硬い角質となって剥がれ落ちてしまいます。
この剥がれ落ちた角質が、いわゆるフケというものなのでしたね。
この新陳代謝と呼ばれる皮膚組織の細胞分裂による、古い皮膚と新しい皮膚との入れ替えにかかる時間の間隔が短くなり、成長速度が速くなってしまうことで、急激に古い角質が剥がれるので、フケの量が増えてしまうのです。
では、フケは特別頭皮に異常がある人のみに起こる症状なのでしょうか?
いいえ、それは違います。
フケというものは、誰の頭皮でも起こっている生理現象のひとつで、頭皮の皮膚組織の細胞分裂が正常に行われていれば、ほとんど目には見えないくらい小さい状態で、フケという名の角質が剥がれ落ちていっています。
このようなことは、頭皮のみならず体全身の皮膚の表面で行われています。
例えば、日焼けをして顔が真っ黒になってしまっても、月日が経てば、徐々に肌の色が元の白い色に戻っていきますよね。
これもフケの場合と同じように、新陳代謝によって古い皮膚と新しい皮膚とが、次々と入れ替わって角質となって剥がれ落ちているのです。
体から出るアカなんかがそうですよね。
言ってみれば、体の皮膚の表面から出るアカという角質が、頭皮から剥がれ落ちるフケという角質と同じようなものなのです。

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