乾燥したフケとベタついたフケ

皮脂と同じように頭皮の汚れでもあるフケですが、このフケも抜け毛や薄毛の原因になるのでした。
実を言うと、フケには乾燥したフケとベタついたフケの2種類のタイプがあります。
まずは、頭皮が乾燥したときに出るタイプのフケについて見ていきましょう。
このタイプのフケは、毛細血管の血の流れが悪くなり、髪の毛の形成に必要な栄養分を得られず、髪の毛の成長サイクルのリズムが乱れることで、頭皮の乾燥が進行して発症します。
髪の毛の成長サイクルのリズムが乱れるとは、髪の毛の成長サイクルの間隔が短くなってしまうので、急激に、はっきりと目立つくらいのフケが大量発生します。
髪の毛の成長サイクルの間隔が短くなるということは、髪の毛の成長速度が正常な状態のときよりも速くなります。
髪の毛の成長速度が速まった分頭皮の新陳代謝も速まるので、頭皮の皮膚細胞の入れ替わりが急激に行われます。
髪の毛と同じように、頭皮もたくさんの細胞組織から成り立っています。
そして、毛細血管から送り込まれてきた栄養分を用いて、日々細胞分裂を繰り返して、次々と新しい皮膚を形成していきます。
この細胞分裂の繰り返しは新陳代謝と呼ばれていますが、こうして形成された皮膚組織からなる頭皮が、髪の毛の成長の支えとなっているのです。
フケは、必要なくなった古い皮膚が新しい皮膚と入れ替わり、頭皮の表面から剥がれ落ちたものです。
また、冬場に体の肌が乾燥して、カサカサになったときに、白い粉を吹いたようになりますよね。
これは皮膚の代謝がうまく行われていないので、白い粉上のフケと同じようなものとも言えます。
頭皮も乾燥してしまうことで、フケの症状を発症します。
このように、髪の毛の洗い過ぎなどにより皮膚が乾燥してしまって、潤いのなくなったカサカサの頭皮が白い粉状のフケとなります。
頭皮が乾燥して剥がれ落ちるものだけがフケと思いがちですが、実は、この乾燥した状態とは逆の状態の頭皮でも、
フケの症状というものは出てしまいます。
そのフケとは、頭皮の皮脂の分泌量が通常よりも多く、かなりベタついた状態のフケのことを言います。
このフケは、乾燥した白い粉状のフケとは違い、脂性など皮膚の分泌量が多い人の頭皮によく見られます。
ベタついた湿り気のあるフケなので皮膚にこびりついていて、なかなか剥がれ落ちることはありません。
剥がれ落ちるときには、大きな塊になることがあります。
実は、このベタついた湿り気のあるフケは、かなり厄介なものなのです。
症状の進行具合によっては、皮膚科専門医に診てもらわなくてはならないので、早期に発見することが重要になってきます。

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