頭皮に住み着く細菌とは?

皮脂が過剰に分泌し、毛穴を塞いでしまうことで、頭皮が炎症やかゆみなどの症状が出てきたりすると、頭皮の色も正常な状態なら青白い感じに見えますが、炎症を起こしているので赤い色に変色しています。
このような頭皮が炎症を起こして赤く変色している状態が悪化すると、髪の毛の脱毛だけでなく、再び髪の毛を発毛させることが難しくなります。
人間の頭皮の皮脂腺から分泌される皮脂の量は、男性と女性とでは違いがあって、男性の皮脂量は、女性の皮脂量の約2倍以上と言われています。
特に、10代半ばから30代にかけてが皮脂の量が最も多く分泌される時期のようで、さらに年を重ねることによって個人差はあるものの、徐々に皮脂量も減少していきます。
また、皮脂が過剰に分泌されている人の頭皮は皮脂の量が多いので、その皮脂を栄養にしているカビなどの細菌が通常よりも大量に発生して、この細菌によって、さらにフケの量が増えていきます。
カビといっても、食べ物などに繁殖するものなどたくさん種類がありますが、頭皮に発症するカビは、癜風菌(でんぷうきん)と言われるカビです。
カビと聞いて、少し驚いた方もいるかもしれませんが、実は、この癜風菌(でんぷうきん)というカビは、誰の頭皮にも住みついている細菌なので、健康であろうがなかろうが関係なく住みついています。
先程もお話したとおり、癜風菌(でんぷうきん)は、皮脂を栄養分にしています。
この癜風菌(でんぷうきん)が住みついていることが問題ではなくて、皮脂の分泌量が増えることによって、通常よりも癜風菌(でんぷうきん)の数が、増殖してしまうことが問題なのです。
フケが頭皮の毛穴などに溜まってしまうと皮脂も毛穴の中に詰まってしまいます。
そして、皮脂の過剰分泌やフケが大量に発生することで、その皮脂を栄養分にしている癜風菌(でんぷうきん)も大量に増殖します。
ですから、皮脂の量を抑えて癜風菌(でんぷうきん)の増殖を防ぐことで、フケの症状を回避できると言われています。

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